鹿子木健の相場学

■最終的に何をよりどころとして決断するのか 前編

私たちは毎日、たくさんのことを決断しています。

朝起きた時から夜寝るまで、自分がどんな決断をしているかを思いめぐらすならば、

とても何十回ではきかないことがわかるでしょう。

少なくとも、何百回以上だと思います。

 

起床時、いますぐ布団から出るのか、それともあと5分じっとしているのか

というのも大事な決断です(笑)。

何を食べるのか、何を飲むのか。

何から順番にするのか。

電車通勤している人は、何時の電車に乗るのか、どの車両に乗るのかを

決断することでしょう。

 

順番が前後しますが、朝起きて最初にすることも、決断です。

瞑想するのか、ストレッチするのか、今日一日の計画を立てるのか、本を読むのか、

勉強するのか、それともスマホを見るのか。

スマホを見るにしても、5分間ニュースをチェックするのか、それとも

だらだらネットサーフィンするのか、それも自分で決めていることです。

 

家族にいたわりの声をかけるのか、不機嫌な顔でむっつりするのかも自分で決められます。

大事なことを申し上げると、自分の「感情」というのは自分自身では

決めることのできない所与の条件ではありません。

そうではなく、感情は、自分で決めることのできる行為です。

怒りは、自分が怒ると決めたから怒るのであって、コントロール不能なものではありません。

喜びもそうです。

だれが見ても嬉しいことがあったから喜ぶのではなく、自分で喜ぼうと決めて喜ぶものです。

逆境でも喜ぶことができますし、恵まれていても怒りに身を任せることができます。

 

決断している事柄を挙げていけばきりがないので、便利なフレームワークを使いましょう。

「5W2H」です。

 

When(いつ?) ・・・私たちはいつするのか自分で決めることができます。

Where(どこで?) ・・・私たちはどこでするのか自分で決めることができます。

Who(Whom)(だれが?/誰に?/誰と?) ・・・私たちは誰に、誰と、

ということも決めることができます。

Why(なぜ?) ・・・私たちは自分の行動や決断の理由を自分で決めることができます

(※この決断が最も崇高で、人間にしか許されていないことだと思います)。

How(どのように) ・・・私たちはどのように実行するのかを自分で決めることができます。

How much(どのくらい、いくら) ・・・私たちはどのくらい(どの程度)それをするのか、

また対価をどうするのか、自分で決めることができます。

 

朝起きてから夜寝るまで、5W2Hにかかわることすべてを、私たちは決断しています。

それも繰り返し、繰り返し、些細なことに至るまで、です。

決断というと、「何を買うか」「どんな仕事を受けるか」「経営判断」等大きくて

わかりやすいことを思い浮かべがちですが、どんな小さなことも私たちは決断しています。

 

ためしに、1分間、ストップウォッチで測って、1分の間に何を決断しているのか

実験してみるのもよいでしょう。

「何も決めないぞ」と考えたところで、何も決めないことを決断していますし、

私たちは思考や想像をコントロールしながら生活していますから、1分間、

やはり何かを考えたり、想像したりしているはずです。

思考や想像の領域でさえ、私たちは決断しています。

悪いことを想像する場合も、それをすることを決断しているのです。

 

もう決断から逃げられないことがわかりましたよね(笑)。

 

さて、ここからが本題です。

トレードで私たちはこれまで何をどのように決断してきたのか、

そして今決断しているのか、さらに、良い成果を上げるために今後どのように

決断していくべきなのか。

それが私がお伝えしたいことです。

 

今日は少し長くなりましたので、次回続きを書きたいと思います。

 

 

2020.10.13

鹿子木健の相場学、より

勝ちパターンシグナル

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