利食いと損切りを表裏一体で考えなければならない理由を、
もう1つの事例をもとにご説明します。
利食いとリミット、損切りとストップは別の概念だということ、
ご理解いただいていると思います。
利食いは利益を確定させること。
手動、裁量で利益を確定させても利食いですし、
リミットが約定して自動的に利益確定となっても利食いです。
損切りは損失を確定させること。
手動、裁量でポジションを閉じて損失確定でも損切り、
ストップロスが約定して自動的に損失確定でも損切りです。
リミットとストップはエントリーする時に設定しておきます。
たとえば、ポンド/ドルを1.33で買うとして、
リミットを1.36、ストップを1.32に置きます。
1.36まで上昇すれば300pipsの利益が確定になりますし、
1.32まで下落すれば100pipsの損失が確定します。
その範囲で利益も損失も限定してしまうので、
それ以上に利益や損失が大きくなることはありません。
上の文章、少し意識して書きました。
利食いと損切りが表裏一体であること、お気づきになったでしょうか?
リミットは損失を限定するため(想定以上に損が出ないため)に置くのですが、
リミットも、利益を限定するために置くのです。
ポンド/ドルが仮に1.39まで上昇すれば600pipsの利益ですが、
わざわざ1.36に置いているからです。
さて、ここからが本論です。
トレードでほとんど方はストップとリミットを置くと思います。
リスクリワードを考えると、ストップよりもリミットの値幅を大きく取りたいところです。
しかし実際のトレードでは、日々変化する相場に対応することのほうが、
自分が設定したリミットやストップにこだわるよりも大事です。
リミットに達していなくても、利食いしてしまうことがあると思います。
私もあります。
では反対に、ストップのほうはどうでしょうか?
ストップが約定していなくても、シナリオと違ったら損失確定させているでしょうか?
リミット(利食い)は最後まで待たず、小さな利益を確定させてしまい、
ストップ(損切り)は常に約定するまでじっと待っている、ということはありませんか?
利食いと損切りは表裏一体です。
利食いのほうは利益が小さくても利食いするのに、
損切りは最大損失(ストップ約定のこと)をいつも引き出しているのでは、
バランスが悪いですよね。
利益が伸びないという人は、このようなことをしている人が少なくないのでは?
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ストップ約定を待つ
リミット約定を待つ
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ストップ約定を待たない
リミット約定を待たない
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段階的利食いをする
段階的損切りをする
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段階的利食いをしない
段階的損切りをしない
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いずれも1セット、表裏一体です。
みなさんのトレードを改善するための何かのヒントになれば幸いです。