皆さんは、ご自分のFX口座の取引履歴をしっかりご覧になったことはありますか?
年間、いくらのロスカットをしているか把握していますか?
証拠金は人それぞれですが、たとえば100万円の証拠金で運用している方は、
およそいくらくらいのロスカットを、年間通じて行っているのでしょうか?
証拠金1000万円の人は?
また10万円の人はどうでしょう?
100万円の証拠金としましょう。
1回のトレードで0.5%のリスクをとるとして、5000円のロスカット。
勝率6割として、月間30エントリーすると仮定すれば、12回のロスカット。
12×5000円=6万円のロスカットをしています。
6万円×12ヶ月で、年間72万円です。
100万円の証拠金に対して、年間72万円のロスカット。
では、利食いはどうでしょうか?
勝率6割なので、30×0.6=18回の利食い/月。
リスクリワード1:1で、同じく5000円の利食いとした場合、
9万円/月の利食い、年間にすると9万円×12ヶ月で108万円の利食い。
証拠金100万円に対して、72万円ロスカット、そして108万円の利食い。
計算式は、100-72+108=136万円。
100万円が136万円になるので、年利36%です。
上記のトレードが無理をしているとは思わないでしょう。
リスク許容は0.5%、勝率もたかだか6割、リスクリワードも1:1です。
これで36%も増えるのです。
勝率がもっと高く、リスクリワードがもっと高く、エントリー回数がさらに多いならば、
証拠金増加率はさらに大きくなります。
今日言いたいことは、36%増えるということではありません。
そうではなくて、36%増えたことの陰で見落としがちですが、
72%ロスカットしているという事実です。
36万円の利益を獲得するために、実は、倍の72万円のロスカットをしているのです。
これはリスクを最小限に抑えた場合での数字です。
一般のトレーダーは、100万円の証拠金に対して、
年間200万も300万もロスカットしていると思います。
勝っている人は、それに対して利食いは300万だったり400万だったりです。
100万という自己資金に対して、ロスカット200万なんて、すごいと感じませんか?
しかし、これが資金を回すということであり、当然のことなのです。
少し汚い話をすることをお許しください。
みなさんが1年間に、口から摂取している飲食物の総量は、いったいどれくだいだと思いますか?
1日に、飲み物を1リットルは飲みますよね。
調理された(水分も含む)固形物を1キログラムは食べますよね。
最低2キログラムとして。
年間2㎏×365日=730㎏。
体重73キロの人は、最低でも自分の体重の10倍は食べています。
そして、排せつする量は?
単純計算のために汗やその他の経路は無視すれば、
体重が増えないならば、同じく730キロ排せつしています。
体に対してこれだけの食物の流れが起きているのです。
証拠金に対してもそうです。
100万円の証拠金だから20万くらいのロスカットなんて考えたら大間違い。
実際は100万単位でロスカットしています。
勝っている人はもちろん、収益はそれ以上です。
そして利益が数十%程度残る。
これが、自己資本利益率(ROE)です。
トレードにおけるROEが、企業のROEに比べて極端なわけではありません。
きわめて正常な範囲です。
むしろ100万円の証拠金に対して20万円のロスカットしかしていないことは、
異常なことです。
もっとロスカットして、「投資」すべきなのです。
そうでないと、利益は上がりません。
現在、ちょうど
SOPHIAスタンダードの「鹿子木健の資産防衛法」で、
ROEについての学びをしていますのでぜひこちらも。
https://vc.medu.biz/sophiaamcstd/
「利益率10%」という言い方を聞いたことがありますか?
ここではあえて簡単に説明します。
売上が1億円上がった。
9000万円を損金(経費)として支出した。
利益は残った1000万円である。
十分な利益です。
トレードにおけるロスカットは、この9000万円の部分です。
売上1億円が、利食いの部分です。
利益が、1000万円です。
証拠金を1000万円増やすために、9000万円ロスカットするのです。
鹿子木健の相場学より
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