鹿子木健の相場学

■早くギブアップすることが大事

先日、小学校3年生の下の娘を連れて、名古屋近郊にお住いのわいずまんさんをお訪ねしてきました。

共通フォーラムの「だいたい月イチ あいこの部屋」の動画はご覧になったでしょうか?

わいずまんさんがゲスト出演されています。

(このタイミングは偶然です。)

 

わいずまんさんとは前回のシンガポール以来の再開でした。

数年が過ぎており、その間、お互いに経験したいくつもの大きな変化をお互いに共有させていただきました。

時間がたつのは早いですが、その時間を有効に使えるかどうかで、振り返ったときの景色も変わりますよね。

 

さて、わいずまんさんが仰っていたある言葉が非常に印象的でした。

勝ちパターンは「負けポイントがわかりやすい、負けポイントが明確」。

それが勝ちパターンの良さだと思うとの言葉をいただき、ああ大変ありがたい評価だなあ、

本質を見てくださっているなあと思いました。

 

負けポイントには2つ意味があると思いますが、このときわいずまんさんが仰っていたのは、

ロスカットポイント、撤退ポイントという意味です。

「どこでロスカットしたらいいかわかる。」

「いつ負けたらいいかわかる。」

そういうことです。

負ける、というとネガティブな印象を持つ人が多いと思います。

しかし、負けるということは、トレードにおいては利益を出すために必須の要素であり、

本質的な領域だと再確認しました。

 

「負け方が大事、どうやって負けるかが大事」これがわいずまんさんが仰っていたもう一つのことです。

勝ち方よりも、負け方のほうが大事だと私も思います。

負け方如何で、トレード成績は天と地ほどの違いが生じます。

勝っている人は、上手に負けている人です。

負けないようにする人は、勝てない人です。

 

10の勝ちパターンでは、負けポイント(自分から負けるポイント)が明確なので、

上手に負けられるのかもしれません。

上の括弧で、「自分から負けるポイント」と書きましたが、これは降参、

或いはギブアップと言い換えることができます。

しっかり降参する、ギブアップする。

これが上手に負ける秘訣です。

KOされてはならないのです。

 

KOとは、自分から負けることではありません。

打ち負かされることであり、叩きのめされ、自分の意思とは関係なく「負けさせられること」です。

ギブアップは、まだ倒れていない段階で、試合を見限ることです。

 

しかし、とにかくギブアップすればそれでいいのかといえば、そう単純な話でもありません。

多くのプレイヤーは、KO寸前、もうこれ以上はダメだ、もう耐えられない、

これ以上やったら自分がつぶれる・・・という段階まで行って初めてギブアップ(降参)します。

KOよりはましですが、ダメージはKOとそれほど変わらないギブアップでは意味がありません。

 

まだ体力がある段階で、がんばればもしかしたら勝てるかもしれないような状況で、

早々と試合を見限りギブアップするのです。

格闘技の試合でそんなことをしたら、きっと観客からは大ブーイング、

最悪次の試合に出してもらえないかもしれませんね。

しかしトレードでは早期ギブアップができます。

それをやる人が、上手に負ける人、つまりお金を増やすゲームに勝てる人なのです。

 

多くの場面で、はやく諦めることは悪いこととされますが、トレードではその逆です。

負けポイントを明確にし、まだ勝てる可能性が残っていたとしても戦略的にどんどん負けること。

そうすると、利益を得るときは大きく、損失を出すときは小さく、

そんなリスクリワードの良いトレードが身についていきます。

 

負けポイントのもう一つの意味は、エントリーすべきでないポイントのことですが、それはまた次回。

 

 

鹿子木健の相場学より

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